高品質の製品づくりができる理由と輸送との関係
新亜光学工業株式会社が行う輸送システム
カメラ部品やソーラーパネルをはじめ、さまざまな精密機械の製造をする新亜光学工業株式会社。少しの衝撃や落下で壊れやすい面がありますが、トラブル対策は欠かしていません。
海外に輸送をする機会があり、新亜光学工業株式会社は2隻の船を所有しています。場所によっては長期輸送が必要となったり、海上の波や潮の影響を受けたりするリスクが発生します。精密機械は温度変化に弱く、車内の温度や湿度にズレが生じると故障を起こしかねません。常に湿度を40から50パーセント、温度は18から26度程度になるように徹底しています。ちなみに貨物車での輸送にも、温度や湿度管理は活かされています。
他には、航空便での輸送を行いません。船や貨物と比較をすれば時間短縮はできるでしょうが、乱気流の影響を受けて衝撃を受けるリスクが発生します。その分、却って時間や労力のロスに繋がります。
輸送管理が徹底している分、製造社員には大きなモチベーションとなっているはず。それが、長年光学分野の第一線で結果を出し続けている理由なのかもしれません。
自社社員が輸送をする中で得られること
光学製品の輸送を運送会社に依頼するのも1つの方法です。業者の中にはチャーター便のサービスがあり、指定の日時に顧客に届けるようにしてくれます。業界のプロである分、トラブル対策をしたうえで仕事をするでしょう。
運送会社に依頼をすれば、輸送に時間や労力をかけていた分、製造や開発に時間を充てられるかもしれません。しかし、社員の中には責任感の低下や甘えの気持ちが出てしまい、却ってモチベーションを下げる原因へ。自社社員が輸送を行う分、責任持って仕事をするようになるでしょう。
トラブルなく輸送をしてもらえると、製造社員はモチベーションアップに繋がります。時には複雑な部品組み立てや製造の仕事もありますが、余計な時間や労力のロスがなくなるのが伝われば、質の高い仕事ができます。より良い製品づくりができれば、誰もがwin-winになります。
場合によっては製造社員が輸送をする機会があり、経験する中で光学製品の製造に活かされることは少なくありません。